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経子宮頸管的切除術(子宮鏡下手術)
子宮にカメラや電気メスを挿入してテレビ画面を見ながら行う手術です。粘膜下子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、中隔子宮、子宮腔癒着症などを治療することができます。
- 粘膜下子宮筋腫
子宮内腔に突出するように発生した子宮筋腫を言います。 - 子宮内膜ポリープ
大きさは粘膜下子宮筋腫より小さく、多発することが多いとされています。 - 中隔子宮
不育症の原因となりうるため、子宮鏡下手術が選択されることがあります。 - 子宮腔癒着症
着床障害として不妊の原因となります。子宮鏡下に癒着部を剥離する手術が選択されることがあります。
方法
- 手術の約1時間前に、子宮頸管内に細いスポンジを挿入して頸管の軟化と拡張を図ります。
- 静脈麻酔と吸入麻酔を併用して行います。
- 子宮腔内に灌流液を流します。電気メスで病変を切除したり、止血をします。
- 術後に摘出標本をお見せします。
当クリニックでは日帰り手術で行っております。
精巣内精子採取術(精巣内精子抽出術testicular sperm extraction(TESE))※保険適用外
無精子症などに対する手術です。顕微授精に用いるために、精巣から精子を回収することです。泌尿器科医師が担当します。
適応
絶対適応(この手術以外に挙児手段がない)
非閉塞性無精子症
精路再建不能な閉塞性無精子症(先天性両側精管欠損症、精路閉塞部位が長い)
相対的適応(症例を選んで施行)
不動精子症、死滅精子症、射精障害
方法
主として閉塞性無精子症や射精障害のように、高い確率で精子回収が望まれる場合に適応となるConventional TESE と、精子が存在するとしても精巣のごく限られた部分にしかない、非閉塞性無精子症が適応となるMicrodissection TESE(MD-TESE)という手術用顕微鏡を用いて精細管組織を採取する方法があります。当クリニックでは、Conventional TESE を採卵に先行して行い、凍結保存精巣内精子で顕微授精を行う方法を取っています。
A.局所麻酔・静脈麻酔・吸入麻酔で行います。
B.右または左の陰囊皮膚を2cm程度、精巣白膜を5mm程度切開して精細管組織を採取し、検査室の培養液中で細切し、精子の有無を調べ、精子が存在した場合はこれを凍結保存し、後日に顕微授精に用います。
存在しない場合は、対側で同様のことを行い、それでも存在しない場合は並行する病理検査を見て、後日再検査することがあります。
日帰り手術です。また原則として、術後の診察は必要ありません。
泌尿器科医師は当クリニックに常勤しておりませんので、お近くの泌尿器科を受診され、TESEが必要と診断されましたら、当院医師にご相談ください。または、今までの精液検査の結果を当クリニックへお見せいただき、こちらから泌尿器科をご紹介させていただくことも可能です。
その他の手術
子宮頸管ポリープ切除術、バルトリン嚢胞手術、流産手術などがございます。